2013年11月18日月曜日

お久しぶりで御座います。


突然寒い日が続いておりますが、皆様は風邪などひいておられませんでしょうか?
聞き飽きたかもしれませんが、基礎的な手洗いとうがい。
キチンと体を休めることで十中八九、風邪は防げますので出来るだけご自愛くださいね。

どうも、かがみ屋です。
ブログ担当の最近パーマをかけた、パシリこと佐藤潤平です。

最近、地震がまた多いですね。
ちょっと怖い感じもしますけれど元気よくいきます。

本公演が終わり、ひと月が経とうとしています。
演劇界と関わりのない僕の知人が観に来てくれた時に
言われたり聞かれたことを回想も含めてちょっと書いてみます。

その前に、劇場というちょっと特殊な環境について説明致します。
劇場には外の景色を眺めたりするような、採光用の窓がありません。
舞台セットなどを搬入・搬出するための大きな扉こそありますが、
鉄扉で頑丈だったり、多重の扉で防音性を高めていたりします。
理由は外への音漏れを遮断することと、外からの音が入ってくることを防ぐためです。
ロビーから少し奥まったところにホールがあるのは、交響ホールなどもそうですよね。

格好つけて言うと、隔絶した空間を提供するためとでも言うのでしょうか
そして最初に述べたように、自然光を取り入れることもありません。
「完全な暗闇」を作るためですね
完全な暗闇を専門用語では「完全暗転」と言います。
余談ですが暗闇から明るくなるのは「明転」と言います。

大概の場合、観客席の照明が落ちて.完全暗転してから物語が始まります。
お客さんには、これから始まるよという準備の間ですし、
役者からすると、何が起こっても後戻りができない瞬間が到来するわけですね。
注)ワクワクなのかヒヤヒヤなのかは、それぞれ個人差があるようです。

そして暗闇の中で役者さんは立ち位置について照明が入ると
あたかも「最初から居ましたよ然」として立っていたり座っていたりしますね。


『なぜ、暗闇の中で正確な位置に着けるのか?』


ということを疑問に思ったらしく、終演後に聞かれました。
※そんなことよりもコチラは感想を聞かせてほしかったのは内緒です。

中小劇場の現場しか僕は知りませんが、焚能など特殊な場合を除けば
舞台の中央や、ココから先は客席ですよとか、ステージの終端の部分など
幾つかのポイントで蓄光テープが貼ってあります。
ただしあまり多いと、暗闇のなかを蓄光テープの前を通ったりするのが丸わかりだし
イスやテーブルなどに付いていると、暗転直前のシーンなどを思い返してる最中に
「明転したら誰かがイスに座ってるのかしら?」と物語以外の展開を勘繰ったりすると
【観る側の集中を高めるための暗転】という狙いが台無しになってしまうので、
出来るだけ客席から見えにくい位置と、
暗転の時に邪魔にならないけれど見えるサイズというのが求められるわけですね。

そして役者さんによって異なるようですが
『センターの蓄光から直線で奥に4歩、左に2歩、移動すると定位置』とか
『この蓄光が左目で見えなくなる回転位置が決まっている首の角度』など、
状況に合わせた活用方法も個性があります。

ちなみに暗順応の早さも個人差がありますが
僕は暗闇になった瞬間に、どうしたらよいか分からなくなるくらい鳥目です。

蓄光は見えたけど、距離感が分からない。
三半規管の問題なのか暗闇では拍車をかけてバランスが悪く
まっすぐ歩けないなど...鳥目以前の問題が山積みです。


今回の結論
『わずかな光を目指して進め』

次もまた少しだけ舞台について書きます。

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